VMwareによる基幹系システム構築(2)
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まっさらの物理ホスト上にVMware環境を構築していくには、以下の3つの主要な準備ステップが必要です。
1. ハードウェアの選定と準備
まず、VMware環境を構築する物理ホスト(サーバー)のハードウェア要件を満たしているか確認します。これは、基幹系システムのスムーズな稼働に不可欠です。
- 互換性の確認: サーバー、ネットワークアダプター、ストレージコントローラーが、使用するVMware ESXiのバージョンと互換性リスト(VMware Compatibility Guide)に掲載されているか確認します。互換性のないハードウェアは、パフォーマンスの問題や予期せぬ障害を引き起こす可能性があります。
- リソースのサイジング: 基幹系システムが要求するCPUコア数、メモリ容量、ストレージ容量を事前に計算します。将来的な拡張も考慮し、余裕を持ったサイジングが重要です。
- ネットワークの冗長化: ネットワークカードを複数搭載し、NICチーミングを構成してネットワークの可用性を高めます。これにより、ネットワークケーブルやスイッチの障害にも対応できます。
2. VMware ESXiのインストール
ハードウェアの準備が整ったら、各物理ホストにハイパーバイザーであるVMware ESXiをインストールします。
- インストールメディアの準備: VMwareの公式サイトからESXiのISOファイルをダウンロードし、USBメモリやDVDに書き込みます。
- インストール: 物理ホストにインストールメディアを挿入し、起動します。画面の指示に従い、インストール先のストレージを選択し、rootパスワードを設定します。インストールは通常、数分で完了します。
- 管理IPアドレスの設定: インストール後、各ESXiホストにネットワークにアクセスするための管理用IPアドレスを設定します。これにより、リモートからホストを管理できるようになります。
3. vCenter Serverのデプロイ
複数のESXiホストを一元管理するために、vCenter Serverをデプロイします。vCenter Serverは、仮想マシンとしてデプロイするのが一般的です。
- 要件の確認: vCenter Server Appliance (VCSA)のデプロイに必要なリソース(CPU、メモリ、ディスク)を確認します。
- デプロイ: 任意のESXiホスト上に、OVA(Open Virtual Appliance)ファイルを使用してVCSAをデプロイします。ウィザードに従い、VCSAのIPアドレス、パスワード、ホスト名などを設定します。
- vCenter Serverへのログイン: デプロイが完了したら、WebブラウザからvCenter ServerのWebクライアントにアクセスし、ESXiホストやストレージ、ネットワークなどのリソースを管理するための設定を開始します。
この3つのステップを順に実行することで、物理ホスト上にVMware仮想化環境の基盤が整い、その上で基幹系システムを構築する準備が完了します。
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